事故車の修理で保険を使うと、修理工場と保険会社のアジャスターが「協定」を行います。
この話をすると、
「結局、保険会社と修理工場が値段交渉をしているんですよね?」
と聞かれることがあります。
しかし、実際の協定は少し違います。
協定で一番大切なのは、**「いくらにするか」ではなく、「どう修理するか」**です。
例えば、
・この部品は修理できるのか。
・交換した方が安全なのか。
・塗装範囲はどこまで必要なのか。
こうした内容を、お互いが根拠をもとに確認しながら話し合います。
もちろん金額の確認もありますが、それは修理方法が決まった結果です。
先日、鈑金塗装見積もりソフトの営業担当者とも話をしましたが、
「協定は話の進め方がとても大切。」
という言葉が印象に残りました。
「必要だから認めてください。」
ではなく、
「メーカー修理書ではこの工程が指定されています。」
「この修理方法でなければ品質を確保できません。」
というように、修理工場が根拠を示して説明することで、アジャスターも判断しやすくなります。
私自身、保険協定に携わる中で感じるのは、協定は勝ち負けではなく、お客様の車を安全に修理するための共同作業だということです。
修理工場も保険会社も、最終的な目的は同じです。
「お客様が安心して乗れる状態で車をお返しすること。」
この共通の目的があるからこそ、協定という大切な話し合いが行われているのです。
🚗 編集長ノート
協定を「価格交渉」と思われる方は少なくありません。
しかし現場では、金額よりも「修理方法」について時間をかけて話し合う場面が多くあります。
適切な修理を行うための協議こそが、本来の協定の役割だと私は考えています。
次回予告
【現場の保険協定 #003】
協定は話し方で変わる?現場で感じた説明の重要性
同じ修理内容でも、伝え方一つで協定がスムーズに進むことがあります。
現場で感じた「説明力」の大切さをお伝えします。

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